|
|
|
テーブルライター(TABLE LIGHTER)
|
Zippoライターというと持ち歩けるオイルライターの代名詞ですが、Zippoの歴史の中では据え置き型のテーブルライターを製造していた時期があります。
製造年代により大きく4種類に区分する事ができます。 |
ファースト・モデル 1939〜1941 |
当時の資料が確認されていないため「1938年誕生説」もありますが1930年代の雑誌広告やライターに付いている取説などから1939年から発売されていたと言われています。 高さ約11.5cmという大きさでインサイドも専用でかなり大容量です。 特徴は台座の部分が1段で作られており外観上でのセカンドモデルとの大きな相違点です。仕上げはヘアライン仕上げのブラッシュでイニシャル仕上げのモデルも存在していました。 |
セカンド・モデル 1947〜1949 |
1941年に出荷が停止していたテーブルライターに対し要望に応え1947年から製造されたデラックステーブルライター。 ファーストモデルとの相違点は台座が二段仕上げになった事と、鏡面仕上げのハイポリッシュ仕上げが中心になった事などがあげられます。 大きさは高さ約10.8cm |
サード・モデル 1949〜1953 |
1949年7月頃にセカンドモデルより高さが低い(約8.5cm)サードモデルが発売。 インサートやヒンジなどはセカンドモデルとほぼ同じ仕様。朝鮮戦争の時期に製造を中止。 |
4th バークラフト・モデル 1954〜1979 |
テーブルライターをバークラフト(BARCROFT)とネーミングされたのは4代目となるこの時期に製造されたモデル。 外観上、高さなどサードモデルと似ているものの、従来の大型の独自のインサートからレギュラーサイズのインサートを採用するなど構造に大きな変化がみられています。 発売当時はブラッシュとパイポリッシュのクローム仕上げのみでしたが1955年にブラッシュ仕上げと金メッキのハイポリッシュ仕上げの2種類に変更されています。 その他、1950年代に皮を巻いたモデルや1970年代に木目調のシールを巻いたモデルなどが存在します。 インサートはレギュラーサイズと共用でしたがバークラフトモデルは本体の下部にもコットンが設置され長時間使用できるようになっています。 |
鏡セカンドモデルより採用された二段式の台座 |
インサートはレギュラーZippoと共用 |
底にはフェルトが張ってあります。 |
専用のパッケージと巾着袋が付属します。 70年代のモデル |
|
その他、テーブルライターには1949年から1954年のクリスマスギフト向けに製造されたアールデコ調の「レディ・ブラッドフォード(LADY BREADFORD)」、1960年から1965年に製造されていた円筒型の「モダーン(MODERNE)」、カップ型の「コリンシアン(CORINTHIAN)」などがありました。
|
|
純粋なテーブル・ライターは1979年のバークラフトモデルの生産中止により無くなってしまいましたが、同年テーブルライターに代わりレギュラーサイズのZippoに台座を取り付けた「ハンディ・ライト(HANDILITE)」がラインアップされています。
|